疑問にお答え 〜振袖の下はどうなっている?〜

こんにちは。きもののほそみ ゆめタウン店の北野です。

だんだんと晩秋に近づいてきましたね、
いかがお過ごしでしょうか?

さて、今日は

「振袖の下にはなにを着る?」

という疑問にお答えしていこうと思います。

振袖を着るといっても
着物の下ってどうなってるかご存知ですか?

普段、着物を着ない方には
よくわからない着物の中身・・・

今日はそこを解明していきたいと思います!

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訪問着や小紋など、袖の短い着物でも
振袖でも、
実際の着物着用に必要なものはほとんど変わりありません。

袖が長いか短いか、
帯結びがお太鼓結びか変わり結びか、
そういう見た目の違いはありますが、
着用するのに必要な道具は同じものを使います。

まず、振袖を着るのに必要なものとしては

  1. 振袖
  2. 振襦袢(振袖用の袖の長い長襦袢 色物が多い)+ 半衿付き(刺繍など)
  3. 袋帯
  4. 帯〆
  5. 帯揚
  6. 重ね衿
  7. 草履・バック
  8. 髪飾り
  9. 足袋

見た目だけで言うと、これだけのものが必要になります。

成人式の場合はこれに

  1. ショール
  2. ストッキング(防寒対策として必要な方のみ)

が要りますね。

そして振袖を着るには
目には触れないですが
着付道具が必要になります。

着付け道具

  1. 肌襦袢(二部式【上下で分かれているもの】でもワンピース型でも可)
  2. 補正用タオル 3~4枚 温泉で買えるような手拭きタオル
  3. 腰紐 3~4本
  4. 伊達〆 2枚(振襦袢用と振袖用)
  5. ウェストベルト 1本(着物の腰に巻いて脱げないようにする)
  6. コーリンベルト 1本(着物の衿が開かないように固定する)
  7. 帯板 1枚
  8. 三重紐 1本(三重ゴム・四重紐・四重ゴムとも呼ばれる)
  9. 衿芯 1本(振襦袢の衿に入れて衿をピンと張った状態にする)

というものたちです。

これは着付ける人によって使う道具や数が異なりますので、
美容院などで着付けてもらう場合には
よく確認をして道具を揃えるようにしてください。

今回はほそみでお客様の着付けする場合に一般的に使用する
着付道具でご紹介させていただきますね。

振袖を着る機会というのは
人生の中でそんなにたくさんあるわけではありません。
振袖は未婚女性の第一礼装といって、
まだ結婚していない女性が着ることできる
最も格式の高いお着物だからです。
格式が高いということは、
普段着ではなく、他所行きの中でも
正装が望ましい式事などで着用する

という着物になります。

ですが、未婚女性でそんな式事に
出席することはそうそうありませんよね。
あるとしたら結婚式が一番多いでしょうか。

昔は今よりもっとお正月が重要視されていて
結婚前のお嬢様方は
振袖を着て初詣に行かれたり、
親類へのご挨拶に行かれていましたが、
現在ではお正月の振袖といえば
東京証券取引所の大発会の振袖姿の女性たちを

テレビで見る・・・方が
リアリティがあるような・・・ないような。

実際、私は元旦からお店で仕事をしているので、
初詣にどのくらいの方が振袖姿なのか分かりませんが、
おそらく皆様の周りでも
そんなにいらっしゃらないのではないでしょうか。

悲しい・・・(T_T)

そんな着る機会の少ない振袖だからこそ!

着るチャンスがある時には着て頂きたいのです

お客様のお振袖姿はこちらから

話は脱線しましたが、
そんなこんなで振袖を着るぞ!となった場合、


まず初めに足袋を履きます。


何故かというと
着物を着た状態では帯が邪魔をして
足袋を履くことができません。
あらかじめ履いておかないと
あとで苦しい思いをしますので、
お早目にどうぞ((+_+))

それでは着物を着ていきましょう。

まず下着はどうするのか?という疑問が沸いてきます。
普段、お洋服の時につけているブラジャーのままでいいの?


実は着物には着物用のブラジャーがあるんです。

それが「和装ブラジャー」なるもの。

これにはバストを上げて寄せてする機能はなく、
むしろバストを平にして着姿を美しくするためのものです。
カップも入っていません。
それを着用すると帯上の胸の部分がなだらかになり、
振袖を着たときにとても美しい姿になります。

なので、振袖を着る際にはぜひ着用をオススメします!

でもわざわざ買うのはな・・・というあなた。
ほそみでは和装ブラがない場合、
キャミソールの着用をお願いしています。

ユニクロのブラトップのようにカップの入ってないものです。
その方が和装ブラジャーに近い着姿を作り出すことができるので、
お持ちでない方はキャミソールを着用してくださいね。

では和装ブラジャーをつけました。

その次に着るのが肌襦袢です。


肌襦袢は直接肌に接するものですので、
綿のものが肌には優しいかと思います。
そして足にかかる部分は滑りの良いキュプラ素材がよいかと思います。

歩くと静電気が起きて、
肌襦袢が足に纏わりつくと、とっても歩きにくいので
ポリエステル100%のものは避けた方がよいでしょう。
もしそうなら事前に市販の静電気除去スプレーをかけておかれると
歩きやすくなって安心です。

そして肌襦袢を着たら、次は振襦袢ですが
その間に補整をします。
胸の上、鎖骨あたりには肉がなく
そのまま着物を着用するとそこにしわが寄って
ちょっと貧相に見えたりします。
また、ウエスト部分とヒップには段差がありますので、
そこを埋めるためにも補整をして
いわゆるドラム缶体型を作ります。

今回はその部分については割愛しますが、
補整にはタオルや綿花を使います。
綿花は着付けする方が準備されると思いますので、
タオルを3~4枚準備するだけでいいと思います。

さて、肌襦袢の上に着る振襦袢には
必ず「白の半衿」か「刺繍半襟」を
つけておいてください。

半衿がついていないと着用できませんので
ご注意くださいね。

また、半衿が汚れていたり
変色しているのもよくありません。
顔に一番近いパーツであるため、
案外汚れが目についたりします。
最も格の高いお着物ですから、
そこもちゃんと確認しておいてくださいね。

振襦袢を着用するときは
衿芯を入れてはおり、腰紐で括って固定します。
そして腰紐の上から伊達〆で再度固定して着崩れないようにします。
線と面で固定する訳です。

それから振袖を着ます。

まず腰紐で括って裾のラインを決め、
衿の部分を合わせてきれいに形作ったら
コーリンベルトで衿がはだけないように固定します。

そして腰紐で括り、長襦袢と同様に
伊達〆で再度固定して、その上から帯板をします。
帯板をしたら、あとは
着付け師さんの腕の見せ所、帯結びをします。

ここで登場するのが「三重ゴム」です。

写真のように帯を細かく分けて
ヒダを取ったり、豪華な羽を作ったりするのに使います。

これがあると変わり結びのレパートリーが広がるので、
振袖の着付けには必需品です。

さて、いかがでしたでしょうか?

振袖の下はどうなっているのか着付けの観点からお話してみました。

まとめると、振袖の下は

「和装ブラジャー + 肌襦袢 + 振襦袢 + 振袖」

の順番で着付けている! ということでした😀

ちなみによく聞かれる下着(ショーツ)の上は何を履くの?についてですが
ご心配なら短めのスパッツなど
履いておくと冷え防止にもなってよいでしょう。

また、ストッキングを履いたり
長め(ひざ下くらい)の防寒用靴下や
足袋の下に履く防寒足袋なんかもありますので、
気になる方は「きもののほそみ ゆめタウン店」まで
見にいらしてください。

店頭にて絶賛販売中です!!

では今回はここまでです!

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では、またっ!!

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